
こんにちは
広島市安佐南区山本のヘアサロンLOG HAIRです☆
不定期で更新する「理容師・美容師の階段」シリーズは、僕がサロンをオープンしてから感じたこと等を書いていきます!
このシリーズはどちらかというと理容師さん美容師さん向けの内容です♪
前回のテーマは「作品を客観視する力を養う」
毎度エラソーに書いてますが、今回もそんな感じで進めていきます。笑
今回のテーマは、
「実践と実戦で上手くなれ」について!!
僕なりの考え方を書いていきますね!

『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦、集英社)
さてさて!
トレーニングって皆さんは普段どのくらいされていますか?
アシスタントとか、ジュニアスタイリストとかの人はたぶん結構トレーニングされていると思います。
けど最近は働き方改革とかで、夜おそくに残って練習する風景というのは以前より見かけなくなった気はしますね。

僕はアシスタントの頃は恥ずかしながらあんまりトレーニングする方じゃなかったので、そこからは苦労しましたけど、
何年経とうとも、自分は未熟だと感じるなら練習はした方が良いというか、するべきです。笑
やはりトレーニングしないと次の段階には永久に進めないと思うので!
理容師美容師としての次の段階へと進みたいと思うならトレーニングはマストです。

でもトップスタイリストとか店長・オーナーとかになってくるとトレーニングしなくなる人ってすごく増えませんか?
まあ家庭があったり、年齢による体力差だったり、趣味と仕事の興味関心の温度差だったり、人生の中で仕事に対する比重が変化するというのもありますけど。
正直、日々過ごす時間の中で練習する時間が足りないっていう場合もあると思います。
どうしてもトレーニングって営業時間外のことになっちゃいますからね。
仕事外でも多忙だと練習時間が間に合わないかもしれません。

かく言う僕も、最近全然トレーニングしてません!笑
今年は2月の半ば頃から先週末まで毎日朝から晩まで予約がほぼビッシリ埋まってて、
毎日身体がヘトヘトになるくらい忙しくてトレーニングする余力もなかったんです。
今も身体の怠さと痛みが全然抜けてくれない・・
今回のはさすがに過労かもですね。

カ…カラダじゅうがいてえ…!!
『DRAGON BALL』(鳥山明、集英社)
(言い訳w)
なので、こんなことがずっと続いてると本当は良くないんです。
なんでかって、
凡人がトレーニングしなかったらそのうち置いていかれて、トレンドにはついていけなくなり基本能力も今以上になることはないからです!
(もちろん休まないと身体にも良くないですけど)
実際、なるべく定期的なトレーニングや勉強会などは必要なものだと思います。

疲れを言い訳にするのは本当は良くないんですけど、
逆に暇で時間を持て余してる理容師美容師はそういう時ってチャンスなんですよ。
その時間を使って自分磨きができるから!

(遊んでばかりいたらダメですよ)
もし時間に余裕があるなら、それをムダに消費し過ぎることはもったいないです!

空き時間=自身のアップデートのチャンスですからね!
営業中でも暇な日は練習ができる環境なら、学校の自由研究の時間だと思ってトレーニングした方がいいです。

よくみておくんだね。きみがひるねしてる間も、時間は流れつづけてる。1秒もまってはくれない。
そして流れさった時間は二度とかえってこないんだ!!
『ドラえもん』(藤子・F・不二雄、小学館)
やっぱりトレーニングを段々しなくなった人達はあまり成長をしなくなってしまうので、
多少不器用でも切磋琢磨し続けている人とはそのうち差がついていくというウサギと亀みたいな図式ですね。
コレ、わりと当たり前の構図なんです。
誰もがそうなんですけど、トップスタイリストとか店長とかになって、
「もう前みたいに練習しなくてもよくなったし、楽できるようになったー!」
と思ってからが実は重要なんですよ。
人はある程度覚えると大抵練習とかしなくなるから。笑

くっちゃ くっちゃ
『バクマン。』(大場つぐみ・小畑健、集英社)
そんな感じであぐらかいてるタイプの人達って必ず後から出てくる人達に抜かれていくんで。
マジですよ。
わかりやすい例がこのシーン。


オレは名門出のエリート戦士だ!!きさまのような下級戦士になめられてたまるかっ!!!
バ…バカな……!!も…もともとオレとおまえは互角の強さのはず……!!
『DRAGON BALL』(鳥山明、集英社)
王道マンガの典型的なパターンですね〜。笑
「この仕事は一生勉強!」ってみんなよく言うんですけど、
実際は(大人になると)勉強しなくなっていく人の方が多いので、そういう人達を追い越していくのは案外難しいことじゃあないんです。
悟空とベジータがナッパやキュイの戦闘力を上回ったのはそういうことですね。

プロの道は長い 長いうえにゴールもない
一生勉強なんだ
『ヒカルの碁』(ほったゆみ・小畑健、集英社)
トップスタイリストを準初段としたら店長で初段、オーナーで二段、まだまだそこからって感じです。
勉強する人の方が少ないから競争相手は同じくして勉強している人達だけになるので、わりとブルーオーシャンなんです。
まあ、勉強しなくなる方が普通かもしれないですね。

オレはやらねえぞ!!!見物だけだからな!!!
『DRAGON BALL』(鳥山明、集英社)
結局それだとある程度までの「普通」止まりです。
理容師美容師で普通っていう響きは致命的ですよ。
何も刺さらないから。
(DBでいうとヤムチャですよ)
普通だと指名もなかなか増えないので顧客も増えません。
たぶんその違いで個人に差がでてくるんだと思います。
で、
トレーニングって2段階あると思うんです。
一つ目は「実践」です。

自分で予習したり人から教わったことをウィッグやモデルで試してみたりすることです。
とりあえず実際にやってみないとダメなんですよ。
やっぱり体験してみることって大事なので。
一度もやったことないのと、一度やったことあるのって結構違います。
いきなりの本番に臨むと失敗しちゃう可能性も高くなりますからね。
ウィッグの練習は仮に上手くいかなくてもそれを理解することができるわけですし。
二つ目が「実戦」です。

まあ本番ですね。
えっ?!って思うかもですが、
実際にお客様に施術をすることはかなりの経験値です。
ウィッグ練習がメタルスライム級なら、本番施術は10倍の実戦経験値を獲得できるはぐれメタル級のEXPです。笑

基本的に全ては本番の為にトレーニングするわけなんですけど、
実践では相手がウィッグとかだと髪質とか頭の大きさや毛量がそのウィッグの仕様なわけですが、
実戦だとそれがお客様によって違い、無数のパターンになってきます。
カラーだと黒染め履歴や残留染料や放置タイムだったり、

パーマだと毛髪の状態だったり、使用する薬の強さの加減だったり、前後の処理の仕方だったり。

髪質、毛量の違い、頭の形の違い、好みの違い、くせ毛、生え癖だったり。

これらの経験はウィッグでは得られないので、実戦経験を積むことでリアルな経験値として日々積み重なっていくわけです。
経験は同じ内容ばかりよりは幅広い内容ほどいいかもしれません。

なので実戦経験が浅いうちは、半分はある意味で本番という名の勉強(実戦訓練)です。
(聞こえは微妙ですが、皆ここを通らないと限界突破は難しいです)
理容師美容師は結局この本番という名の実戦的トレーニングを積めば積んだ分だけ上手くなります。

どんなにウィッグを触っても、実際の施術は生身のお客様なのでリアルの経験なしではなかなか上手くなれません。
大切なのは数よりも全ての施術に全力で臨むことにあります。
ただ闇雲に施術するのでは全然意味がないです。
一人一人のお客様に常に120%本気で向き合い、頭をフル回転させる。
常に失敗を恐れず少しだけ自分の限界の突破に挑戦すること。
(いきなり自信のない無理な施術は禁物ですけど)

ちょっとだけ 無理なことに挑戦してこーぜ
『宇宙兄弟』(小山宙哉、講談社)
安パイな仕事ばかりしている限りはそこからずっと成長がないままなので、積極的にちょっとだけ冒険していくべきです。
本気のフル回転で向き合い続けるうちに何が起こるかというと、、

ヒラメキが起こります!
戦闘中、、いや営業中のレベルアップが可能になるんです。
突然、必殺技を会得することだってあります。

営業中に新しいカットが出来るようになる!
新しいデザインカラーが出来るようになる!
新しいデザインパーマが出来るようになる!
新しいお悩み解決方法が思いつく!
インスタ映えするスタイリングが出来るようになる!
インスタ映えする撮影が出来るようになる!

営業中、常に全力でお客様との施術に向き合うということは営業中に上手くなるということなんです。
営業中に自身を日々アップデートさせていく!
理想的じゃないですか?
たとえば営業中の10時間を全力で施術に臨めば、
10時間以上トレーニングしたということなので、1ヶ月で250時間以上実戦トレーニングをしたのと同じになります。
1年後に確実にレベルアップしているなら、毎年レベルアップが可能になる。

売上も上がり続け、お客様もキャパ一杯まで増え続けていく。
平日でも関係なく毎日予約枠がパンパンになるのが通常のことになっていく。
どうせなら誰でもきっと質の高い職人になりたいじゃないですか?

一人前になりたいという情熱が努力となり その努力がいつか…実力に変わっていくんだよ
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(秋本治、集英社)
カットがメッチャ上手いスタイリスト、
カラーがメッチャ上手いスタイリスト、
パーマがメッチャ上手いスタイリスト、
縮毛矯正がメッチャ上手いスタイリスト、
メンズがメッチャ上手いスタイリスト、
ヘアアレンジがメッチャ上手いスタイリスト、
ハッキリ言ってメッチャ上手いスタイリスト達はコレに尽きます。
でもそれでもやっぱり納得いかないこともたくさん出てくるから、時間外にトレーニングする必要もあるわけです。
それがプレイヤーとしてのプロフェッショナルの思考じゃないでしょうか?

人間コツコツやってきた者が最後に勝つ!
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(秋本治、集英社)
長々と書いても結局この一言につきますね。笑
ちなみに僕は万年アシスタント時代から1000円カットも経て、出戻りして修行してここまで這い上がってやってくることが出来ました。
底辺からの独立ですよ。
でも今年はたて続けてメディアの特集記事に掲載の機会もいただきました。
今やっと三段の手前くらいかもです。
参考にしてみてください☆