
こんにちは
広島市安佐南区山本のヘアサロンLOG HAIRです☆
今回はヘアカラーの施術時のダメージケアについて少しお話します。
皆さんはサロンでカラーやパーマをしてもらう際に施術の前にこんな言葉を聞いたことはありませんか?
「前処理トリートメント」とか「プレトリートメント」とか、
もしかしたら「初めて聞いたよ!」って方もいらっしゃるかもしれませんが、
まあ簡単にいうとダメージ毛にカラーやパーマを施術する前に使う髪の保護栄養剤みたいな物のことです。
例えばヘアカラーというのは、
1剤(染料とアルカリ剤)と2剤(過酸化水素水)を混ぜて髪の毛の内部で酸化重合を起こさせて、染毛します。
この時、アルカリ剤が髪のキューティクルをこじ開けて過酸化水素で脱色させながら染料を反応させていくわけです。
一度ひらいてめくれたキューティクルは放っておくとパサつきや絡まり等のダメージの原因になります。

そこで繰り返しのカラーやパーマ等でキューティクルの損傷が激しい場合に登場するのが、このプレトリートメント!
ちなみに最近うちではリンケージトリートメントの1剤をプレトリに使っています。

カラー時の前処理のポイントは毛髪内のCMC(間充物質)の接着と残留アルカリの完全除去です。
CMCはキューティクルと引っ付いて髪を強化するので、特に髪の中の水分を保ちツヤが出るなどの効果もあります。
で、
処理剤には今まで前処理専用のコンポジオシリーズとか、最近まではフローディアトリートメントの1剤を使ってましたけど、最近はこのリンケージトリートメントにハマってます!
元々ミルボンさんのシステムトリートメントなんですけど、CMCが大好きな疑似セラミドが入ってるので保護栄養剤としてはなかなか気に入ってます。
(騙されたと思ってプレシャンの後にほんのちょっとだけつけて流してみてください笑)
で、
トリートメントを流したら僕の場合はバッファー(酸リンス)を使って、髪にまだ残っているかもしれない残留アルカリを完全に除去しながら、
同時にアミノ酸&CMC毛髪強度をしっかりと補強します!

ニュートラルALはアミノ酸、セラミド入りのプレトリも兼ねた優秀バッファー!
うちでは酸濃度の希釈を2種類に分けてコントロールして使用しています。
元々の髪のpHは弱酸性ですが、アルカリカラーやパーマをすればどうしてもpHはアルカリ寄りになります。
残留アルカリのせいでキューティクルも開きっぱなしのままではダメージの原因になります。

このpHの値を元の健康な状態と同じくらいの等電点に戻してあげるのがベストです!
パーマの時など特にダメージも気になる場合にはこのバ施術前のバッファーがめっちゃ大事かなーと感じます。
落ちている髪の体力を元に近い状態へ引き戻すことができますからね。
施術前は毛髪のパワー残量の見極めがけっこう重要ですね。
ハッキリ言って、意外とこのプレトリートメントのプロセスがダメージ対策には最も効果と必要性があるんです!
すでに傷んだ髪を、もう一度フラットな状態に可能な限り近づけてから施術が行えることになるので、ダメージは最小に抑えられます。
でも本来はメチャクチャ大事なプロセスなんですけど、実際には実施してるサロンもあったりなかったり、というのが現状なんですね。
(コストや手間も多少かかりますしね)
しかし、カラー後のアフター処理ももちろん大切です。
アフターで大切なのは、過酸化水素水と残留アルカリの除去です。
これはもう、カタラーゼとヘマチンとバッファーの3つですね。
うちではまずヘマチンとカタラーゼ入りの処理剤を1シャンプー時に使用します。
ヘマチンとカタラーゼのミックスの剤ってもう良いとこどりですねー
セラミドも入ってるし。
2剤に含まれる過酸化水素が毛髪に残留しているとダメージの原因になります。
カタラーゼは残留している過酸化水素を除去してくれます!
これで残留オキシ、残留アルカリ、残留ジアミンをカット!
ん?・・残留ジアミンも?
ちょっと半信半疑なところもありますが、まあ悪いもの全部とっぱらってくれるって言うなら信じてみましょう。笑
2シャン目もこれまたヘマチン系シャンプーで優しくしっかり洗います。
うちではグランクラージュさんのナインシャンプーとサンコールさんのR21シャンプーを使っています。


このヘマチンシャンプーはホントすごく有能です。
・ハリコシボリュームアップ
・酸化力を助けてカラー&パーマの持ちアップ
・過酸化水素の除去
・活性酸素を消去しエイジングケア効果
・紫外線を吸収し紫外線ダメージを軽減
・カラー&パーマのニオイ、頭皮のニオイの消臭
・抜け毛予防
これがヘマチンの効果♪
カラー後のホームケアにも最適です!
中学の頃に理科で習った血液中の酸素の運搬をしてくれている赤血球のヘモグロビンてありますよね?
「血が鉄の味なのはヘモグロビンのヘモはヘム鉄(Fe)のことだからだよ」って当時先生に習ったんですけど、
ヘモグロビンはヘムとグロビンという物質が結合していて、そのヘムがこのヘマチンのことだったんです。
で、
ヘマチンはグロビンによく似たケラチン(髪のたんぱく質)と結びつきやすい性質があるということです。
勉強になりますね〜
そして最後のトドメにもう一度バッファー剤(酸リンス)です!

これでカラーの色持ち&パーマの持ちアップ!
髪のゴワツキや残留のニオイもこれでさらにケアしてくれます!
・プレトリートメントによる毛髪強度のアップ
・アルカリ・過酸化水素の除去
・CMC&カタラーゼ&ヘマチン&バッファー
ということで、これがうちのダメージ低減処方です!

お客様からよくカラーやパーマ後のニオイが気にならないねというお言葉も多数いただきます☆
ハイトーンカラーや頻度の多くなるグレイカラーにはダメージ対策と質感アップは特に大切だと考えていますので、家に帰ってからの違いに気付いてもらえると嬉しいですね!
さらにジカルボン酸プレックストリートメントをプラスすれば毛髪強度に関しては怖いものなしです☆
実は案外見えないところで手間をかけてます。笑
ご参考にどうぞ☆