ヘアケア

【ビビリ毛修正】グリオキシル酸でデジパの失敗を直してみたって話

【ビビリ毛修正】グリオキシル酸でデジパの失敗を直してみたって話

 

 

こんにちは

広島市安佐南区山本のサロンLOG HAIRです☆

 

前回パイモアのPLEXMENTによるグリオキシル酸で髪質改善を試みた記事はコチラ

【髪質改善】極上のツヤとやわらかさ!ストパー風トリートメント♪

 

今回はコレを用いて

他店でデジパの失敗によりボロボロになってしまったビビリ毛を修正してみます!

 

ビビリ毛って何?

そう、それは主に縮毛矯正やデジタルパーマの1液を髪に放置し過ぎたり、

ダメージ部分をさらに極度にケミカルダメージさせてしまうことによる起こる悲劇です・・

これがそのビビリ毛!

おわかりいただけただろうか・・

 

薬剤の過膨潤による極度の軟化の結果、

髪はテロテロのパサパサMAXの状態になってしまいます。。

この写真の毛先の状態は完全に毛髪が死んでしまったことを意味しています。

こうなるともうせっかくのパーマも台無しに・・

動きどころか、何をしてもただダメージで膨らんで広がるだけの扱いづらい髪になってしまうのです。。

 

ちなみにこの状態はブリーチを4〜5回重ねたくらいのダメージと同等くらいですね。

通常ブリーチはだいたい3回くらいまでなので、

どのくらいヤバイかが理解できるかと思います!

 

なので僕たちは絶対に髪をこのような状態にさせないように最大のケアをしながら施術します。

どうですか?

万一このような髪にしてしまったら、もう終わりなんです・・

僕たちは化学反応させる薬剤を扱っていますからね。

こうなるともう完全にゲームオーバーです。

 

ここでお客様は何をしにサロンに来ているのか?

それをちょっと考えてみましょう。

 

・綺麗な髪になりたい

・手入れがしやすく扱いやすい髪にしたい

・おしゃれして気分を上げたい

 

他にもたくさんありますが

まあざっとこんな風に並べた時に、

 

ボロボロの汚い髪になって、

膨らんで広がるだけの扱いにくい髪になり、

おしゃれどころか高いお金を出して気持ちがガクーンと落ちる・・

 

どうですか?

 

普通はこんな髪にしちゃったら、サロン側はさすがにもうお金なんかいただいちゃいけません。。

前回の施術の際は、こんな仕上がりでも通常の対応であたりまえのように仕上げておしまいだったそうです。。

びっくりですね・・

しかもこのお客様は元美容師でもあるので、

きっと複雑な気持ちにもなったと思います。

 

さあ、今回もグリオキシル酸とジカルボン酸で最善を尽くします!!

グリオキシル酸が熱と反応し

ボロボロになった毛髪を改善させ、

ジカルボン酸がアミノ酸と共に毛髪内部へしっかりとひっついて

髪のタンパク質を再構築します!

 

しかしここで注意点!

グリオキシル酸のデメリットとして

・強酸性の為、カラー直後の施術はアルカリカラーによる酸化重合をこわし色落ちさせてしまうこと

・酸軟化により毛髪のpHを強い酸性に傾け、直後のカラーではアルカリ性であるヘアカラーの反応をやや悪くしてしまう

・施術後数時間〜1日以内は髪を洗うとグリオキシル酸特有の独特なにおいが出ることがある

 

などがあります!

毛髪はもともと弱酸性なのですが、

ヘアカラーやパーマに使う薬剤はアルカリ性なのです。

なのでグリオキシル酸による強い酸性は、

アルカリ性のカラーやパーマの効果を阻害してしまうデメリットも存在するようです。

 

このグリオキシル酸、髪をすごく元気にしてくれて髪質を改善させてくれるのですが、

どうやらまだ万能なアイテムではないようです。

 

しかし、柔らかくしなやかでツヤのある髪へと変えてくれることは前回の施術でも証明済みです♪

 

 

このビビリ毛がどこまで復活できるのか?!

 

さあその結果は!

 

どん

お、

これは!!

毛先のこの感じ、施術前と比べるとだいぶん改善されたのではないでしょうか?

今回はさすがに傷み過ぎなこともあって

傷んだ毛先もカット!

カラーは暗くなりすぎない程度に色味も入れました!

死んだ髪を完全に元に戻すことはかないませんが、

なんだか生き返ったようにも見えませんか?

ノンブローで軽く巻いた感じで仕上げてますが

髪に強度が戻ったように見えると思います!

 

通常効果は1〜2か月とありますが、

ここまでのダメージではさすがに最善のホームケアを続けていても

1か月以上持つのかどうかは導入したばかりなので正直まだなんとも言い切れません。

次回の施術までこれ以上ダメージが進まないよう

彼女の経過を見守っていきたいと思います!

 

そもそも、なんでビビリ毛になってしまうか?

 

僕自身も以前パーマのトレーニングの際にビビリさせてしまったことはあります!

モデルさんがパーマの直前に何を思ったかブリーチをしてきたんですね。涙

経験不足な僕はその髪を見事にビビリ状態に・・

あの日はたぶんモデルさんもでしょうが、僕自身もかなりヘコみましたね。。

でもビビリ毛になるのには

やはりちゃんとした原因があります!

 

ビビリ毛になった原因は今回のでいえば、

とりあえず毛先!

これだけスカスカのペラペラの薄い毛先では髪の強度がなさすぎるのです!

これでは通常のコールドパーマでもビビリ毛になる可能性はじゅうぶん高い!

そこに追い打ちをかけているのがこのハイトーンカラーによるダメージ!

なかなか、キンパツ手前の明るさですね。

 

前処理トリートメントをしっかりしていたとしても、

これだけダメージしやすいカラー毛が相手では

パーマ液の薬剤選定と放置時間をミスれば

あっという間に軟化しすぎてしまいビビリ状態に・・

なのでこんな時にはビビリ毛にさせてしまわないようにダメージケアは最善を尽くすべき!

 

僕なら正直にダメージの具合によってはキレイにパーマがかからないかもしれない等、

カウンセリング時にお話させていただくこともあります。

これはちょっとヤバそうかも、、

という不安が強い時にはあっさりお断りするのが無難ですね。

ムリして、無責任な仕事をするのはマズイです。

 

今回デジパの失敗によるビビリ毛をなんとか修正することはできましたね!

そう滅多によくあるパターンではないですが

ご参考にしてみてくださいね☆