
こんにちわ
広島市安佐南区山本のサロンLOG HAIRです!
前回の記事がなかなかの反応がありましたので、今回はその続き、技術編です。
前回の記事↓
理容と美容とその違い (イメージ編)
まあ技術っていうと髪をカットすること自体は同じなんですけど、
違いっていうのは正確にはデザインのことですね。
デザインが違うから、カラーにしてもパーマにしてもデザインの違いが出てくるって感じです。
個人的にはテレビゲームで例えたら
美容師=まほうつかい
理容師=そうりょ
ですね。
単純に覚えられる魔法の数が多くてハデな魔法を扱えるのが
「まほうつかい」
覚えられる魔法の数はまほうつかい程ではないけど、地味ながらも堅実な魔法を扱えるのが
「そうりょ」
これが理容師と美容師の関係性に少し似てるなーって思います。
特にシェービングのような独自のレアな技術がそうりょにしか使えないザオラルみたいなんですよね。
(ドラクエやったことない人はわかりにくくてスミマセン・・)
①理容
*カッティング
基本的には刈り込みの多い男性の短いスタイルを学びます。
ちなみに刈り上げる時に理容師が使うハサミは美容師が使うハサミより一回り大きなサイズのものになります。
刃に幅がありパワーがあって長さもあるのでカットしやすいんです。
坊主に近いベリーショートやソフトモヒカンからスポーツ刈り系、
(そういやうちの店にスポーツ刈りいないな・・笑)
ツーブロックやショートレイヤー、
西海岸系の7:3フェードスタイルやベーシックなトラディショナルスタイル
国家試験の試験内容も男性の7:3刈り上げスタイルなんです。
このように男性のヘアスタイルがメインになりますね。
刈り上げはミリ単位の長さを整えたりもするので、キレイに上手にカットする技術力が必要になります。
ハサミだけでも刈り上げができるっていうのが理容師のポイントですね。
他にはもちろんカラーやパーマもやっています!
ハイトーンやショートのグラデーションカラー、
ロッドパーマやピンパーマも。
あと番外編でいうと、
アイロンパーマやパンチパーマとか
アイロンパーマはパンチと似てるけどソフトな仕上がりです。わりと需要あるのがコレです。
アイパーというのはカッチリとしたストパーみたいな、きもち長めの髪型です。
パンチはピコ太郎とか鼠先輩とか北島三郎みたいな髪型ですね。笑
10数年前はアイロンパーマはまだけっこう需要があったんですが、この10年ほどはずいぶん少なくなったように思います。
もう月に1人か2人っていうお店も珍しくないかもしれません。
サイドだけをかけることで立ちやすいサイドがおさまるっていう優れモノの技もあります。
こんな径のコテを使います。
丸アイロンと角アイロンがあって、径も6ミリとか10ミリ以下のものばかり。
アイロンパーマは丸アイロンですね。
ベリーショートなんで地肌のすぐ側にアイロンのコテをあてます!
通常のパーマとちがって乾かしたらパーマが出るのでデジタルパーマとかと似てます。
ちなみに、
僕はヘタレなんでこのアイロンパーマができないのでお店でもやってません(^_^;)
26ミリとか32ミリのアイロンばっか使ってますからね〜。。
*シェービング
顔剃りの技術は理容師だけのものなので特別な技術になります。
理容と美容の決定的なちがいはシェービングができるかできないかというところでしょうか。
シェービング(顔剃り)ってキモチ良いんですよね♪
以前にも書きましたが、
お顔全体のうぶ毛もキレイに処理できるので肌がひきしまり、美白効果や古い角質を除去して肌の生まれ変わりのサイクルを促すこともできます。
LOG HAIRでも時々女性のお客様がお顔剃りをされますが、お化粧のノリも良くなるそうです!
②美容
*パーマ・ヘアセット
理容師が散髪屋さんと呼ばれるカットのプロなら、
美容師はパーマ屋さんとも呼ばれるほどパーマやヘアセットのプロフェッショナルです。
これらは僕がかけてるものですが。
パーマの種類、デザイン、ケミカル知識が豊富で、ロッドを巻くワインディングのスピードも速いです。
コンテストでは理容のワインディング種目の制限時間は30分くらいですが、美容ではたしか20分くらいだったと思います。
まあウィッグのサイズと巻く本数の違いもあるんですけど、本職なのでとにかく速いですね。笑
最新のパーマ理論は美容からやってきます。
(大阪でパーマが人気の美容室「MASHU」さんのパーマセミナーに行った時の様子)
結婚式や成人式のヘアセットは美容師資格が必要なわけではないのですが、元々は美容師の専売特許のようなものです。
ヘアセット以外にも着付けやメイクまでできる美容師さんもおられますからね。
美容師=スタイリングのプロって感じですね。
*カッティング
基本的には女性の長い髪を扱うので、スタイルの幅も広いです。
ワンレン系ボブ
マッシュ系ショートレイヤー
ロングレイヤー・ローレイヤー
長さとウエイトの位置で自由自在な部分もあるんでこれにデザインカラー・デザインパーマが加わったりするのでホントに幅広いです。
僕が美容師さんをリスペクトしてるのがそこですね。
やればやるほど、膨らむけれどキリもない。
ハネやすくてそのままだと手入れしづらそうな切りっぱなしワンレンをアイロンでハネさせてなんでもアリにもしてしまう。
ちなみに有名なヴィダルサスーンさんはそれまでスタイリング主体だった美容界をハサミ一本でデザインすることを初めて提唱した人です。
ま、サロンでこのまんまのカタチで仕上げることはほとんどないんですが
一通りのデザイン要素が詰まっていてハサミ一本で立体的なスタイルのバリエーションが可能なんです。
ちなみに、理容師の業務ならこの中ならラウンドショートレイヤーとスクエアカットができれば十分仕事はできます。
なんなら、ラウンドショートレイヤーだけでも十分と思います。
この中で汎用性が高いのはストレートボブ、グラデーションボブ、ファイヤーフライ、ラウンドショートレイヤー、ラウンドロングレイヤー、イサドラあたりじゃないでしょうか。
にわか仕込みで10コくらいはやったんですが、また復習しようかと思っているところです。
(コンケーブとスクエアだけがよくわからんかったのでやめました笑)
にわかなんでやっとこの程度ですからね。。
実際そうとう難しいカットなのでサスーンのカットの理論が理解できてない人にはまずムリです。
サスーンカットの真髄はドライしただけでも、
ウィッグ思いっきりブン回そうが、
ヘドバンしようが元通りのカタチですよ。
美しいです。。
(練習しよ)
カットだけでも遊びは作れるのです。
*カラー
まあこれは理容も美容もないかと。
ただロングヘアをほとんど扱ったことのない理容師の場合はロングヘアのカラー塗布の経験が全くなかったりはします。
美容師さんは毎日ロングヘアのカラー塗布をしているので塗布スピードがマジに速いです!
これはやってきてる数の差ですかね。
オンブレ(ツートンカラー)
バレイヤージュカラー
うーん、テクニック自体は美容からきていることが多いですけど、デザインの話になるんで理容も美容も違いはほとんどないですね。
剤の特性やトーンコントロールの知識は理容も美容も関係なく専門書やカラーセミナーなどでも学べるので。
僕は16年前に当時サロンで使用していたホーユーの
「プロシステム」と出会った時にカラーが好きになって、そのころから塗布方法やピグメント法、トーンコントロールやゼロタッチテクニックについて学びました。
当時はカラーリストに憧れました(笑)
(「CANAAN」長崎 英広氏によるオルディーブクリスタル発売カラーセミナーの時の様子)
ちなみにドラクエの「まほうつかい」も「そうりょ」もレベルが20以上になったら
「けんじゃ」に転職できるんですけど、
僕はそこまでにはなれないと思います。
どちらかというと僕は「ゆうしゃ」
全部をマスターするのは大変なことですが、
美容師さんのやる気とか目標とかそれぞれの趣向で自分はどこまでやるのか!ってところで幅の差が出るんでしょうか。
カット専門店や低料金サロンの美容師さんはカットや白髪染めがメインって感じのとこもあれば、
撮影やコンテストに力を入れて能力を高めようとさらに先へ上へと向上心の高い前衛的な美容師さんもおられますし。
マツエクとか着付けやメイク、脱毛までやられている美容師さんもおられます。
なら、
理容師の僕はこれからどうなっていくのか?
楽しみにしててください(^ ^)
もっと先へ、上へ、
これからもそれしか見えていないです!
「あそびにん」にはならないようにします・・笑