その他

【理容師・美容師の階段】売上・集客・リピート・単価の考え方④

【理容師・美容師の階段】売上・集客・リピート・単価の考え方④

こんにちは

広島市安佐南区山本のヘアサロンLOG HAIRです☆


不定期で更新する「理容師・美容師の階段」シリーズは、僕がサロンをオープンしてから感じたこと等を書いていきます!

このシリーズはどちらかというと理容師さん美容師さん向けの内容です♪ 

前回のテーマは、「お店に顧客をつけるのか、自身に顧客をつけるのか」でした!

今回のテーマは「単価」についてです。

僕なりの考え方を書いていきますね!

単価というのはつまり、商品の価格ということですね。

サロンでいうところの施術メニューによる「技術単価」がメイン商品にあたると思います。

もう一つは「店販」による商品の単価ですね。

店販には仕入れコストがあるので、小売の利益はおよそ3〜5割ほどです。

技術売上と店販売上、この2つを合算したものの平均単価=客単価になります。

この単価の考え方にはいくつかありますが、

今回は「客単価」「時間単価」についてスポットを当てたいと思います。

(ここでも少し触れました。)

客単価とは「顧客1人あたりの1回の購買に支払う平均額」のことを指します。

まあ、平均単価のことですね。

ヘアサロンでの女性の全国平均単価は6,800円、

男性の全国平均単価は4,200円くらいだそうです。

カラーやパーマ、トリートメント等のメニューの多い女性と、カットのみがメインになる男性とで開きがありますね。

僕が過去に参加したことのある美容セミナーの講師さんのサロンの平均単価は大体どこも1.5万くらいでした。

全国平均の2倍以上ですから、かなり単価が高いことがわかります。

ちなみにカット料金そのものの全国平均相場は3,600円だそうです。

僕がお店をオープンした5年前の広島県のカット料金の平均相場が当時3600円だったのですが、

現在は3300円以下にまで下がっているようなので、低価格帯のサロンが増加傾向にあるようですね。

サロンの売上は客数×客単価で決まります。

つまり、売上アップには「客数アップ」「客単価アップ」が必要です。

もしくは、客数を伸ばしながら客単価を上げることですね。

経営の基本だなも…

先程ヘアサロンにおける男性と女性との客単価に開きがあることに触れました。

これはつまり理容室と美容室の客単価にも大きな差があることも明確にしています。

そしてサロン経営では男性客ならばより多くの客数を必要とし、女性客ならばより高いリピート率を必要とします。

ちなみに理容室のメンズ客単価の全国平均は約2500円です。

これは低価格サロンの増加による影響で平均値が下がっていると考えられますが、

最近の美容室でのメンズ客の平均が4200円でもあまり高いとはいえません。

これは男性ではどうしても施術メニューが「カット」のみというケースが多くなるからです。

イコール営業ではカットのお客様をより多く行うことから、理容室は散髪屋・床屋・理髪店と認識が定着しているのかもしれません。

(実際の由来は知らないけど)

しかし美容室では客単価・売上のアップに必要な要素として、「メンズ客の理想は全体の2割まで」としているところがあるくらいなのです。

つまりメンズ客が増えすぎた場合、サロンが理容室化しカット枠が増え過ぎてしまい客単価が下がってしまうことをできれば避けたいということでしょう。

ではどうして客単価が下がるのかというと、

これは「時間単価」の問題でもあるからなのです。

貧弱ッ!貧弱ゥ!

時間単価とは1時間に対しての単価のことを指します。

平たく言うと「時給」みたいな感じです。

カット1時間に対して4000円・4500円・5000円・6000円・10000円とお店それぞれの価格がありますよね。

もしカットカラーで10000円の単価で施術時間が2時間なら時間単価は5000円だし、

施術時間に2.5時間かかれば同じ10000円の単価でも時間単価は4000円です。

そうなんだ…横川駅と同じくらいなんやね。

30分仕事が早ければ時給が1000円も上がり、30分の時間単価(分単価)ぶんの生産性が上がるというわけです。

この場合なら、30分の時間単価は2500円に相当します。

同じ2.5時間でも12500円と10000円とで25%の差があります。

なので仕事が早ければ、その分より時間の価値が高まり売上も上がります。

まあ実際にはカラーやパーマではカットと違い材料費がかかっているので、そのコスト分だけは利益は引かれるわけですけど。

何が言いたいかというと、

僕は理美容師の1時間に対しての時間単価は最低でも5000円以上が理想だと考えています。

このDIOめっちゃカッコいいじゃん。

1時間の生産性が4000円未満ならどうしてもたくさんの客数を施術しなければならなくなるし、客単価も上がりにくくなります。

なぜなら実はそこには客単価の上がりにくいタイプのお客様層がより多く集まってきている可能性が高くなっているからです。

そして、単価があまりに低ければどうしても仕事量も多くなり疲弊や肉体的・時間的負担も大きくなりやすいです。

(売上が低いと長時間の営業や休日返上などをやらざるを得なくなります)

先も長く働き続けていく上で、個人的にはそれは理想的ではないと思っています。

僕の座右の銘は「健康第一」ですから。笑

時間は平等に有限のものです。

言い換えれば1時間の時間単価が低くないのであれば、顧客層の施術がカットのみでも客単価も売上も低くはならない。

むしろ技術以外のコストがかかっていないぶん、利益率も高くなります。

サロン経営ではカット価格(時間単価)こそ、適正であるべきです。

つまりカットの単価(メンズ)、カラー・パーマの単価(レディース)はとても重要なことなのです。

ですが勿論、大前提として適正価格と仕事の質は伴っていなければならないと思います。

お客様がサービスに価値を感じてリピートしなければ意味がないですから。

要は能率だけでなく中身が見合ってなければダメですよという話です。

これは技術の研鑽の努力や自己投資なくしては成り立ちません。

人は何の為に働くのか?

時間単価で例にあげると、10分1000円の1000円カット(最近は1200円とかだけど)の時間単価って実はすごいんです。

1時間に5〜6人カットするわけですけど、1時間5000円〜6000円という生産性です。

これは時間単価だけでいえばなかなかの高級店なのです。

しかも店舗には必要最低限の設備と費用で仕入れもほぼゼロなのでコストは限りなく少ない。

一人当たりの1日の生産性は5万円以上くらいです。

サロンワークはどんな形態でも結局、時間との闘いなのです。

ただしこの場合の時間単価は、営業中に毎時間5〜6名を常に連続して施術した場合にのみ当てはまります。

1日の営業を10時間、カット10分1200円だとして

1時間に1名なら時間単価は1200円、3名なら3600円。

1日10名なら時間単価1200円で生産性は12000円、

1日30名なら時間単価3600円で生産性は36000円。

ただし従業員が2名ならこの2倍、3名なら3倍ですね。

人件費は必要になりますが、客数と回転数で成り立つ薄利多売の典型的システムです。

なので実際には利益を出すには相当の客数と仕事量をこなすことを必要とします。

現場で働き続けるにはタフさも要求されますね!

今回は「客単価」と「時間単価」についてでした!

サロンワークにおいても時間とはまさにタイムイズマネーなのです。

そして、

最終的には「時間」とは自分の為に使うことが正しい人間らしい生き方だと思うのです。

お客様も理美容師も誰もがハッピーでなくてはなりません。

日々の仕事のみが全てでは消耗も大きいです。

基本は、質の高い仕事(技術・スピード)の向こうに単価があり、満足度があり、リピートがあり、売上があり、利益がある。

そこから人間らしい余裕のある時間を確保して、その時間をどう使うかということ。

そこにつながってくると思うのです。

「余裕」と「暇」は同じようで意味がちがいます。

共通しているのはそこに同じ「時間」があることです。

余裕は自らでつくるもの、暇は自らで埋めるもの。

たぶん作者の方が多忙の極みだったことが伝わります。

理美容師の仕事でもこの時間の使い方がものすごく大切なんです。

暇がなくなると、今度は何かをする余裕もなくなるからです。

暇があるのって、時間があることってある意味武器ですからね。

時間に余裕を得て、肉体的にも精神的にも経済的にも余裕を得ることが最後に求める人間らしい働き方かもしれません。

この「余裕」と「時間」こそが何ものにもかえられない貴重なものなんです。

オープンから5年、経営を続けて僕はそう感じるようになりました。

(別に病んだりとかしてないですよ。笑)

安心=余裕です。

ずっと現役であり続ける為に大切なことは有限で貴重なこの「時間」の使い方と振り分け方だと思います!

もちろん有意義に有効に使う為です。

単価の考え方もその中の一部と捉えてみてはいかがでしょうか。

そして、数あるサロンの中から選んでいただき来店してくださるお客様の満足度向上の為に日々努力し精進し、

学びを止めずにレベルアップし続ける。

ただ何となく日々を生きてるような理美容師がもしサロンに立っていたら、その人は何の為にこの仕事をしているのか不思議に思えませんか?

この仕事はやりがいがありとても楽しいもの!

そしてあなた自身の売上の平均客単価をぜひ自分で調べてみてください。

もしも平均よりも下回るならまだ改善の余地はあるかもしれません。

参考にしてみてください☆