その他

【理容師・美容師の階段】売上・集客・リピート・単価の考え方①

【理容師・美容師の階段】売上・集客・リピート・単価の考え方①

こんにちは

広島市安佐南区山本のヘアサロンLOG HAIRです☆

不定期で更新する「理容師・美容師の階段」シリーズは、僕がサロンをオープンしてから感じたこと等を書いていきます!

このシリーズはどちらかというと理容師さん美容師さん向けの内容です♪ 

前回のテーマは「プライドの必要性」

またエラソーなこと書いてますが、まあまあの反響のようでした。


今回のテーマは、

売上・集客・リピート・単価の考え方①について!!

僕なりの考え方を書いていきますね!

今回は一つめの『売上』についてお話しします!

さてさて、

あなたは理容師美容師としてどのくらい売り上げていますか?

また、自分の売上などについてどこまで把握ができていますか?

僕たち理美容師にとってこの個人売上、つまり数字はスタイリストとしての価値そのものです。

サロン経営は生活衛生とファッションの中間にある商売です。

(ビジネスという言葉はあまり好きじゃないので)

サロンに勤めるスタイリスト一人一人の売上と、スタイリストを支えるアシスタントの働き次第でサロンの売上は全く変わります!

まずスタイリストの売上というのはサロンコンセプトやターゲット層・地域によっても変わるし、

そのサロンの平均単価やアシスタントの有無等でも決まるのですが、

目標としては一般的にアシスタント無しで売上100万円が一つの基準だと思っています。

(あくまで目安です)

例えば、

全国の美容室平均単価が約6000円なので、1ヶ月25日営業として月に167名の来客で売上100万達成できることになります。

客数だと1日約6〜7名、週に40〜42名程ですね。

総顧客数でいうと大体2.5倍〜3倍近い顧客が必要になってくるはずなので、400〜480名くらいが必要になってくると思います!

(ちなみに高単価サロンと呼ばれる平均単価は約1万〜15000円以上です)

ですが、

全国平均単価6000円で美容師の実際の全国平均売上(生産性)は約50万なんです。

60万あげる人もいれば、80万あげる人もいるし、

100万の人もいれば200万、300万あげる人もいる。

現実的には売上40万台の美容師が1番多いそうで、よく50万の壁とか言われてます。

そこから先は80万の壁とか100万の壁と言われていて3つの壁があることになりますね。

そう、3つの壁が・・笑

僕の中では細分化すると壁は5つです。

・30万の壁(シガンシナ区)

・50万の壁(ウォールマリア)

このあたりはとにかく新規集客・リピートと技術力・接客の基本能力を見直すことでクリアできる壁だと思います。

この壁で伸び悩むのは在籍スタイリストの数に対して店舗による集客不足、自己の集客不足、単純にスタイリストの能力が平均以下かだと思っています。

あともちろん本気で自分に顧客をつけようとしているかのヤル気があるかどうか。

お客様とのつながり(エンゲージメント)を大切にできるかですね。

・60万の壁(トロスト区)

この壁で大切なのも集客、あとリピート率だと思っています。

客数とリピート率を順調に伸ばしていくことでクリアできるかなーと思うので、ぶっちゃけ60万くらいまでならヤル気と平均的な能力があればクリアできると思います。

・80万の壁(ウォールローゼ)

顧客数・リピート率・客単価がすべてカギになってきます。

1日平均売上が最低32000円以上・全国平均単価6000円で月客数133名以上なので、常に80%以上の稼働率で予約が埋まるスタイリストです。

美容師一人当たりの生産性の理想は80万円以上と言われているので、平均的な単価でサロンワークをフルに活用しているスタイリストは大体このあたりです。

雇われでこの辺りの生産性があるなら、ハッキリ言って独立した方がベターと言えます。

・100万の壁(ウォールシーナ)

ここが一区切りです。

というか客単価が全国平均単価6000円くらいであれば一人当たりの生産性としてはこの辺りが限界なのでゴールだと思います。

客単価が全国平均よりかなり高ければ100名以下でも達成ができるでしょう。

ここではリピート率・客単価・エンゲージメントがカギになります。

もちろん、高い技術力・接客・傾聴力・知識は必要です。

ここら辺はリピート率70〜80%以上、平均客単価は最低7000〜8000円以上ないとそれ以下ではギリギリ届くか届かないの領域になりますね。

予約状況はかなりキチキチの状態になるはずです。

といっても、

仮に顧客層が全員カットだけという場合でも1日10時間営業を10名フルで25日やりきれば到達する数字なので、

リピート率100%で客数が十分であれば仕事は楽しくはないかもしれませんが一応不可能な壁でもありません。

(月の客数が250名、顧客数は最低で625〜750名弱なので体力とスピードが必要です・・)

以上がサロンにおけるスタイリストの売上の壁についてです。

もちろんアシスタントがいれば生産性80万以上のスタイリストなら160〜200万以上の売上をあげることも可能になります!

客単価が平均より高くても低くても内容は変わってきます!

客単価が低ければひたすら客数と時間と体力の勝負になってきますし、

高ければ空間・店舗力・クオリティー・サービスの満足度との勝負になると思います。

このあたりはサロンの方向性にも違いが出てきますね。

最近は美容業界でも人時生産性が特に注目されています。

人時生産性とはスタイリスト1人あたりの1時間の売上高のことです!

つまり時間単価60分〇〇円ということですね。

もっと言えば時間単価−コスト=1時間あたりの純利益となります。

日本の美容業界の時間単価は地方だとだいたい4000〜5000円程とあまり高くないので、この時間単価&人時生産性の考え方が大切!

この場合は時間単価×営業時間=売上です。

個人的には美容業界のための人時生産性は5000円以上が望ましいと思っています。

時間単価を5000円とした時、

1日営業10時間×25=1日の売上5万×25=生産性125万

この時間単価なら予約率が8割の8時間労働でもギリギリ達成できるので、生産性100万のハードルも少し下がります。

少し休みを増やしたり、営業時間を縮めたり、家族の時間を増やしたり等の働き方改革も可能になると思います。

(基本、理容師と美容師は通常のサラリーマンと比べても少し働き過ぎな現状がありますからね。。)

目安になる数字はあくまでも予約可能な営業時間だけなので、実動になる就労時間ではないのです。

準備や片付け、清掃、レジ締め、カルテ整理等ほかにもやることがたくさんありますからね!

時間単価が高いほど結果的には実働時間も拘束時間を短く調整することも可能になるので、長く働くことを考えれば体力的な部分で負担を軽くすることも可能になります。

目標から逆算する考え方が大切だと思ってます。

個人的にはいつもギリギリまで働くのって身体には良くないし、疲れも蓄積しやすくなるので長く続けるとなるとガムシャラに仕事する事はあまり人間らしい生活とはいえないかなーと思います!

僕の1番大切にしている言葉は「健康第一」です!

マジで身体が資本なんで、これがいちばん大切だと思ってます!

ちなみに理容室のメンズ客の全国平均単価は約2500円!

これはまあこの10年くらいの間に低料金サロンが増加したことで平均が下がったことが考えられますが、

美容室のメンズ客の全国平均が約4500円なんです。

さらに美容室の女性客の全国平均が約7200円。

通常高単価サロンと呼ばれる平均単価は約1万〜15000円以上で、

メンズサロンでは平均単価6000円以上が高単価サロンといわれています。

これは男女の美意識の差と価値観と自由度の差がよくあらわれていますね。

理美容室の間をとってもメンズの平均が約3500円なので、

月143名の来客で約50万、

平均単価4500円なら約64万円になります。

理容室の理容師1人あたりの生産性は平均して高くて50〜60万くらいといわれていますので、このデータは良いセンです。

理容室でも最近増えているマンツーマンサロンですが、もしこの売上で1人サロンを経営するとなると、

家賃・仕入れ・光熱費等の経費やローンで毎月20〜30万は必要になるので生産性を増やすための工夫が何か必要ですね!

人件費と体力が必要になりますが、回転率を上げるための専用アシスタントを入れるか、

(あくまでアシスタントありきの生産力になるので、この場合のアシスタントはスタイリストの売上を保つ為にずっとアシスタント業に徹せざるをえなくなる可能性が高い)

自分とは別に生産力を持っているスタイリストを入れて生産性を上げるパターンが多いですね。

(この場合は仕事ができるスタッフなら一時的に生産力が高まるがそのうち独立する可能性が高いので長くは働かないでしょう)

今回はスタイリストとヘアサロンの売上についてでした!

どのくらい自分の売上についての把握ができていますか?

参考にしてみてください☆