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理容師・美容師にとって大切なこと

理容師・美容師にとって大切なこと

 

こんにちは

広島市安佐南区山本のサロンLOG HAIRです☆

 

今回の記事、なんかえらそうな見出しですみません。笑

そんなたいしたことを言えるような人間じゃないんですけど、

えらそうに聞こえて誤解をされる前に最初に僕の話から書いていきます。

なんか暑苦しくてちょっと長いんで寒くてヒマな時に読んでくださいね。笑

 

ていうのも営業中に、

「次のお客さん、仕上げはどんな感じで巻いていこうかなー」ってネットでスタイル画像を見ていた時です。

そしたらたまたまヒットしたこんな記事↓

【なんの為に美容師してる?】なりたい美容師にならなきゃ!!

 

これにはすっごく共感してしまいました。

理容師(美容師)としてどうありたいか

どんな理容師(美容師)を目指しているのか

つまり、いち理美容師としての理念とか信念です。

 

まあこれは

僕の場合はこの筆者の方の気持ちと、

アシスタントさん達の気持ちが両方わかってしまったんですね。

アシスタントさんのように目標やビジョンを見失っているのが昔の僕。

筆者さんのように、自分がブレない為の目標やビジョンを明確にできたのが現在の僕。

そんな転機の話からしてみたいと思います。

僕が以前から思ってたことは筆者さんがほとんどそのまま書いているので、僕からの視点でテーマを変えずに書いています。

 

『きっかけ』

というのも僕は20代の頃そんなに仕事を頑張っていた方ではなく、わりとフラフラとしていました。

高校生の頃、自分の髪をセットするのが好きだった僕は通っていたサロンに就職させてもらえることになりました。

ヘアスタイリストに興味がある

それが僕の始まりです。

当時はカリスマ美容師ブームで、僕はそんなにブームには興味なかったんでキムタクのドラマも見てなかったけど

とにかくその頃は美容師を目指す同年代の人が多かったんです。

 

『不器用でなかなか上手くいかない』

僕が就職したのは理容室だったので資格は理容師なんですけども、

やっぱりトレーニングとか勉強会とかがあって

当時の若かりし頃の僕はあまり熱心に取り組めなかったのか、

今でも好きなヘアカラーは得意だったんですが、

セットやカット、パーマのトレーニングとかはあんまり好きじゃなかったんです。

 

自分のヒザを剃ったりモデルの顔を剃るシェービングや、

一人で黙々とするメンズのオールバックのセットやパーマロッドを巻くワインディング、

あまり楽しかった記憶はないです。笑

 

特にシェービングとオールバックのセットの練習は苦手で、早くもつまずいていました。

というか、練習が楽しくなかったのかもです。

 

その頃は、壁にぶち当たる度に辞めたいって思ったりしてました。

実際に2年目には「年内で辞めさせてください」とオーナーに伝えていたくらいです。

当時は仕事に情熱を感じることもなく日々を過ごしていましたね。

 

『国家試験と転職』

で、

ドジもあったりで国家試験は2回も落ちてしまって

すごく億劫になっていました。

同期よりも一年遅れでなんとか合格できました。

 

しかも、僕は資格を取得した22歳のときに

さあこれから!っていう時期に一度理容師の仕事を辞めています。

何をやってんですかね。笑

 

この時の辞めた理由は、理容師の仕事にネガティブな気持ちもあったのは間違いなかったんですが、

まだ若いうちに理美容の仕事以外の職業にもついてみて、外の世界も知りたいっていう気持ちもあったんです。

高卒でそのまま行きつけのサロンに就職したので就活とかもしたことなくて、そういうのがやってみたかったんですね。笑

この時はこの時で貴重な時間だったと思っています。

 

『くすぶりと焦り』

半年間就活して

特別養護老人ホームで2年と少し勤めて、

サロンを辞めた3年後、僕はカムバックしました。

 

やる気になってカムバックしたつもりだったのですが、

相変わらずなかなか自分の殻をやぶれず、くすぶっていました。

カムバックしてきたものの

技術は上手くならないし、苦手意識は強いし、

思ってたように伸びずに焦り始め、

そうやって時間ばかりが過ぎていき

将来のビジョンも持てず、自分に自信を持てないまま過ごしていました。

 

まあそれはそのはずです。

今思うとたいして本気になってトレーニングしていたわけでもなかったんですから。

気持ちはあるけど、そこから殻をやぶれない。

20歳前後の頃より危機感はあるのに、目標に向けていまひとつ本気になって頑張ることができない

あの頃の僕はただの甘ちゃんです。

努力もしていないのに、何かのせいにする。

答えはシンプル、自分のせい。

 

『自分のなりたい理容師(美容師)像』

そんな僕はまたサロンを変わります。

その頃の僕はすでに転職を考えていました。

理学療法士という仕事に憧れがあったのでオープンキャンパスに行ってみたり、実際にPTの方から直接お話を伺ったこともあります。

で、悩んだ末に僕は覚悟を決めました。

 

独立して自分のお店を持とう

性根入れてこの仕事で本気で一生メシを食っていこう

 

ぼくの中で今の仕事を本気に取り組んだのは

29歳からです。

この時、ぼくの中での理容師像がやっと確立されました。

18歳で就職したので、9年目にしてやっと明確な目標ができたのですっごく遅いんですけど。笑

具体的には

 

最初にこの仕事に就いた時に目標にしていた

美容もできる理容師を目指すこと

男性をカッコ良くし、女性をキレイにする。

 

再現性の高い丁寧な仕事を信条として

理容師から見ても美容師から見ても

お客様から見ても

ボーダーレスなスタイリストになること。

 

男性からも女性からも喜んでもらえるような

また僕に髪をやってほしいと思ってもらえるような

必要とされるような理容師(美容師)になりたいと思うようになりました。

 

それまでの僕は芯がなかったのでチャンガラです。

将来はどうしていくのか

雇われのままでいくのか理学療法士を目指すのか

常に迷いながら気持ちがフラフラしていたので、ずっと仕事に身が入りきらず中途半端でした。

(ぜんぜん笑えませんけど)

思い返してみると、そんな理美容師からはあんまり髪を切ってほしくないですね。。

ほんとその頃は芯がなく、目標とかビジョンもなくフラフラしてたんです。

 

『上を向いて強くある』

で、

こういう理容師(美容師)でありたいというビジョンが明確になってからの僕は言い訳をあまりしなくなりました。(たぶん)

 

その為にやるべきことが何か

だから勉強もするしトレーニングもする。

自分の理容師(美容師)としてのコンセプトというか理念とか信念みたいなものがあるから

頑張れます。

自分を守りたい時、逃げ道を作りたい時に人はつい言い訳をしてしまいます。

何かのせいにしたがる。

 

ほんとうに何かのせいである時もあったりもするけれど

大体は自分の自尊心を守りたいための言い訳であることがほとんど。

弱さを隠そうとして言い訳を使います。

カッコ悪いところを人前で出したくないとか

ミエを張りたいとか。

 

でも本当にカッコ悪いのは

言い訳をして自分の弱さを隠そうとするとか

自分のことを素直に認められないとか

自分を高める努力をしないのに甘えて後ろ向きでいることだと思っています。

 

僕の考えですが、

理美容師は何でもできる魔法使いではないし、全てが得意分野という人はなかなかいないと思うので

得意でないことがあってもいいと思うんです。

そこは正直でいいと思っています。

僕もなんでもかんでもはできないです。

けどそこで強がるのは、違う。

 

できないのに「大丈夫!できますよ!」

っていうのはただの無責任。

それでお金はいただけません。

 

僕なら得意でなければトレーニングするし、

向上させるために勉強もする。

お客様に喜んでいただきたいから。

またやってほしいと思ってもらいたいから。

期待にそえないこともあるかもだけど、できるだけそれをなくしていきたいから。

施術する側として、より良い技術を自分の中に修めたいから。

 

ハサミで刈り上げはしないとか

上手く束感や立体感が作れないとか

振り回しても元通りきれいにおさまるボブが切れないとか

強引にスタイリングやブローで誤魔化した感じになってしまうとか

納得いかないなら、自信がないなら、

技術にコンプレックスがあるなら

まず自分を素直に認めてあげて向き合って、

背を向けずに勉強するしかないんですよ。

 

理容師(美容師)になったのなら、それしかない。

 

それができない人がくすぶったり勘違いしたりしてしまいます。

昔の自分のように。

 

「ハサミで刈り上げはできないんでバリカンだけで切りますね。」

っていうやりとりとかって、刈り上げができてるって言わないと思ってます。

バリカンで刈られるのは嫌だからハサミでやってほしいってお客様から要望がある時は断るんでしょうか?

この場合は答えは簡単ですね。

ハサミで刈り上げが出来るようになればいい

それだけのことです。

勉強するって例えばそういうこと。

 

お客様からいただけるお金に見合うサービスなんて考え方は手ぬるいんです。

それ以上に喜んでいただけるようなサービスを提供することができるように、日頃から自己の能力の鍛錬も必要だと考えています。

もちろん提供できるサービスはそれだけではありませんが、

それがサービスの価値であり自分の価値になると思っています。

その価値を上げる方法は研究やトレーニングをするなどの努力しかありません。

 

なんでカットが上手くなるために練習・研究するのか

なんで気持ちいいシャンプーやヘッドスパができるように練習するのか

なんで流行やデザインを勉強するのか

なんでサービスの内容の向上につとめるのか

誰の為なのかって

お客様と自分自身のためですよ。

 

 

LOG HAIRでは若く美意識の高めなお客様が多いと思います。

僕はこれからもお客様によりいいサービスを提供していける施術者でありたい。

なんでもかんでもをマスターしたいとかは考えてないです。

ていうかそれはムリ。笑

 

何歳になっても技術はあって損はないはずだからです。

40歳を過ぎたとき、50歳前になっても、

「あそこのオーナー、若い男性や女性からおじさん、年配のカットまで上手!カラーも素敵!」

そういう風に支持されるのってカッコよくないですか?

自分が少し年をとっても技術があるとそうやって必要とされて、

そんな風になれるようになりたいと最近は思っています!

 

なので来年はシルキーカットというカット技法のレッスンに参加を予定しています。

いわゆるサスーンカット!

やはり先日のパーマ講習での講師さんの仕事を目の当たりにしての影響は大きいです。

技術に終わりはないので

まだまだ、がんばりますよ!

仕事は楽しく、おもしろくです。

そうでないとただ疲れちゃうだけになりますからね。

 

僕はぜんぜん大したことないのに柄にもないえらそうな駄文になってしまいましたが、

悩んでいる人や迷っている人、コンプレックスのある人がいたら何かヒントになったらと思います。

これは昔の僕自身にも言えるんですが、

その頃からの今の僕自身を比べてもつくづく感じます。

 

自信がない人、勘違いしてる人、フラフラしてる人は下ばかり見ている気がします。

上質なものは見てないフリをして、あるいは知らないフリをして、そうでないものを見つつやっている気になる。

自分を磨けば自信がつくし自分に胸を張れるようになります。

でもその自信は下を見てつけるんじゃなくて上を見てつけていくのが正しいと考えています。

下を見てついた自信は勘違い。

下を見る人は上を見ないから上にいくことはない。

下は見なくていいから上を見て磨くことが大切なんじゃないでしょうか。

 

理美容師として。