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【脱却】モラトリアム美容師からホンモノの美容師に☆

【脱却】モラトリアム美容師からホンモノの美容師に☆

こんにちは

広島市安佐南区山本のヘアサロンLOG HAIRです☆

今回は理容師・美容師さん向けの記事です!

理容師・美容師をこれから目指そうと考えている学生さんや、この春に就職したばかりという新社会人の理美容師さんにも参考になるかもしれません。

理容師・美容師の仕事は離職率が高いのは有名だと思います。

なんで離職率が高いのか?という話をすると一般的には、

社会保険とか厚生年金に加入していないところがほとんどだからとか、

休日が少ないとか、拘束時間が長過ぎるとか、休憩時間が曖昧だとか、

給料が少ないとか手荒れが悪化したとかたくさん出てきます。笑

なので辞める人も少なくないです。(きっぱり)

サロンに就職しても5年以内に大半が理美容の仕事から辞めていくので理美容師は離職率がスゴく高いんです。笑

しかも最初の1〜2年でそのほとんどが辞めます。

僕たちの仕事は、カテゴリー分けすると一応職人なので目標がないとなかなか続きません。

職人である以上は特に男性の場合だと、最終的に独り立ちするかどうか、できるかどうかの進路の壁にぶち当たります。

職人は自分の腕と能力でお金を稼ぎますが、サラリーマンは会社に属してるので組織に守られつつお給料をいただいています。

理美容師の場合は就職してサロンには属しているけれど、基本的には職人なのでサラリーマンと違い将来的には独立して自分のお店を持つか辞めるか、

最近だとシェアサロンなどで個人事業主としてフリーになるか、

あるいは組織化されたサロングループが昔よりも増えているので、サラリーマンになりきって続けていくかの四択の選択肢です。

仕事ができる理美容師は大きな目標を持っていることが多いのでドンドン良いスタイリストに育っていくし、

目標が曖昧だとずっとアシスタントかJr.スタイリストで中途半端なままです。

僕は仕事ができないヤツだったので、6年目で一度辞めて別の職種に再就職しましたね。笑

モラトリアムという言葉を一度は聞いたことがあると思いますが、

モラトリアムはアイデンティティ(自己の確立)を形成するまでの猶予期間のことです。

カンタンに言うと

自分は何がしたくて、何が得意で何であるのか?どんな仕事をしたいのか等の自分探しのような期間です!

アイデンティティの確立は、経験を積み上げるうちに形成を繰り返していきます。

試練があって、挑戦して、前を向いて生きていきながら新しい自分が確立されていくことをアイデンティティの確立と呼びます。

人生の「試練」を経験しその上で、自分の進路を決め、それに打ち込んで「挑戦」している状態で充実感が強いと言われています。

どんどん挑戦できるから失敗もするけど、そのぶん成功体験もどんどん増えていくので自己肯定感も増し続けて勝ちスパイラルになっていくパターンです!

またその逆でアイデンティティの形成に向け、考えるタイミングもなく、行動もせず挑戦もしていない状態のことをアイデンティティの拡散と呼ぶそうです。

自分は何がやりたいのかわからない、あるいはどうしていいかわからず途方に暮れている状態。

特に問題のない生活だけども、刺激もなくどこか充実しない感覚がある状態でアイデンティティクライシスとも呼ぶそうです。

つまり自分自身何をしていいかもわからず、目標も持てずにまだ何も始まってすらない状態です。。

あっという間に何年も過ぎ去っていって、気づいたらいつのまにか歳をとってるパターンですね。。

自分を知るということは、目標を持つこととすごく関係してくると思います!

そして自分のことがよく分からない人は自分がどうしていくのがいいのかもよく分かっていないので、目標を決めることができなくなりやすいです。

理容師・美容師はずっと続けていくと、ステップを踏んで仕事ができるようになる毎に必ずいくつかの分岐点にさしかかります!

理美容師でなくてもですが理美容師の場合だと、

この自分らしい理容師・美容師としてのアイデンティティの確立が最も大切になってきます。

自分はどんな理美容師を目指していきたいかです。

特別な事情を除けば、これが確立されていない理美容師は途中で辞めてしまうか、続けていても中途半端な理美容師になってしまうでしょう。

これがわかっている理美容師は、自分に必要なトレーニングをしたり勉強をしたり、お金を貯めたりとその為に行動を移すことがむずかしくはないのです。

自分が今何をすべきかを理解しているからです。

目標がないとただなんとなく仕事をして過ごしてしまうし、イマイチ仕事に身が入らず充実感のない空しい日々が続いてしまいがちですよね。

理美容師としてのアイデンティティが確立されていれば、仕事へのやる気や充実感が高く、毎日主体的に仕事に臨めます。

例えば、数年後にこんな風なスタイリストになって自分のお店を出してこんな仕事をやりたいんだ!というような将来の自分の像ですね。

個人的に考えるのは、

理容師・美容師でいうモラトリアムとは、一人前の理美容師になるまでの期間なんだと思います。

試練はあるのに、挑戦はしない。

こういったアイデンティティや目標を長期に見失っている状態の理美容師のことを、僕はモラトリアム美容師と考えています。

一人前の美容師になろうとすることから避け続けてしまう人です。

できていない技術をできないまま放置する、

レッスンをしない、

中堅〜ベテラン美容師として技術的に危機的現状でも何とかなるだろうとのんびりし、何も変わろうとしない、

力量を考えず漠然とした夢想にふける、

居心地に甘える、

(だいたい昔の自分に当てはまりますねw)

モラトリアム美容師は決断力にも欠けているので、肝心な美容師としての進路や人生の選択からも長期に逃げ続けてしまいます。

モヤモヤとはっきりとした決断を下せないままになるという状況に陥りやすいです。

気づいたらライフステージも移り変わりもう選択肢が残されていない状態になってしまって何もできなくなってしまったというパターンですね。。

モラトリアム美容師から脱却するには、自分のやりたいことをやることです。

自分のやりたいことをやって、自分にできることとできないことを確認していくことです。

やりたいけど今の力量ではできないという場合ならまずやってみてひたすら訓練です。

最初からできる人なんてほとんどいませんからね。

できないならできないで苦手なら、時にはそんな自分を受け入れることも大切です。

なんでもかんでも得意って人は少ないと思います。

やりたいことも絞りきれずアレもコレもやってみようとかでは、結局何がしたいのかもわかりませんよね。

もう1つ、自分の中に芯を持つことが大切です。

アイデンティティの確立と自己肯定感を高め、しっかりとした目標を持つことです。

自己肯定感は今の自分を受け入れて、自分を解放してあげることです。

進路について悩むことはステップアップやキャリアアップという意味でもあるので、

熟考と決断までのある程度のモラトリアム期間はいいと思いますが、あまりダラダラ長過ぎるのは良くないと思います。

モラトリアム期間が長過ぎると、自分に自信を持てなくなって他者との関係から尻込みしてしまうようになるといいます。

これは他人と関わると、自分が飲み込まれてしまうような感覚を抱くからだそうです。

コンプレックスとか劣等感に似た感覚かもしれません。

優柔不断で決断力がないのも自信がないからですね。

自信がないなら、自信がつくまで繰り返し自分でやり続ける以外ないですね。

そうすればいつのまにか確実に自分のものになっていて、技能というのはそういうものだと思います。

他の何かの商材やサービスのパンチ力で楽して補おうとムリヤリに埋めようとしても、理容師・美容師は職人仕事なんですぐメッキが剥がれますからね。。

最後に、

人間はできることが増えて満たされていくほど上位の欲求を求めるようになり、満たされないほど下位の欲求を求めるようになるといいます。

これを理美容師に置き換えると、

まずサロンに就職して働いて収入を求めるのが安全欲求、

次に就職した後で同僚と切磋琢磨したり、コミュニケーションを大事にして職場で仲間を作りたくなるのが社会的欲求、

仲間ができたら今度はより一層仕事に打ち込んで、上司や会社から認められて職場でのポジションを与えられたいと思うのが承認欲求、

さらにスキルアップなどの自己成長を求めたり、積み上げてきた自分の能力で社会貢献したいと思うようになるのが自己実現欲求です。

独立して自分のお店を持ちたくなるのもココですね。

段階的には、

アシスタント➡︎Jr.スタイリスト➡︎スタイリスト➡︎トップスタイリスト・店長➡︎独立➡︎オーナー兼スタイリスト➡︎会社経営

みたいな感じになると思うんですけど、精神的欲求の順番と同じですね。

もし一人前になれきれずに悩みもがいている人がいたら、自分自身と向き合って考えてみてください。

フェードアウトするか、独立するか、サラリーマンになるか、着地点を決められずに気づいたら時間だけが過ぎていっていないか。

自分にブレない強い芯を持ってなければ、何かにぶち当たったときにブレやすいです。

試練とか壁を乗り越えるタフさが一人前に近づけるコツかなと思います。

ちなみに自分は30歳くらいまではモラトリアム理容師でしたね。

モラトリアムでもがいている人がいたら、うまく脱却してみてください☆