
こんにちは
広島市安佐南区山本のヘアサロンLOG HAIRです。
不定期で更新する「理容師・美容師の階段」シリーズは、僕がサロンをオープンしてから感じたこと等を書いていきます!
このシリーズはどちらかというと理容師さん美容師さん向けの内容です♪

前回のテーマは、「目標と結果と継続」でした!
今回のテーマは「自己評価とプライドと認知バイアス」について
僕なりの考え方を書いていきますね!
さてさて
皆さんの仕事における自己評価ってどれくらいですか?
高いですか?低いですか?普通くらいですか?
要は現在の自分の仕事レベルに対して自分が感じている程度ですね。
中国の孔子の言葉に「中庸」というものがありますけど、自己評価って高すぎても低すぎても良くないんです。
こういうの会社とかでボーナス前の人事考課とかにもありますよね。
ちなみに僕の自己評価はそれほど高くないです。
なぜなら、日々の営業の中から得意も不得意も自分の能力も自己認知しながら生きることが必然になっているので、一応自分の身の丈は理解しているつもりです。
「ダニング・クルーガー効果」という現象をご存知でしょうか?
実力のない人ほど自己評価が高く、逆に実力のある人ほど自己評価が低くなる傾向があるという心理学の理論です。
一般的に「仕事ができない」とされる人は、この自己認知のズレが大きく、これを認知バイアスと呼びます。
簡単に言うと自分は仕事が出来ると思っている過大評価、つまり「思い込み」です。

これをメッチャわかりやすく解説すると、
・初心者→俺、すげぇ…

(馬鹿・自信満々・経験不足・勘違い・低クオリティ)
・中級者→俺、才能ないかも…

(絶望感・自信喪失・経験・壁にぶつかる・井の中の蛙・上級者への敬意)
上級者→努力しか勝たん

(高い能力・本物の自信・ハイクオリティ・努力・向上心・完璧でないことの自覚・謙虚)
これに尽きます。

まあこの後にベジータは結局完全体のセルにボコボコにされるわけですけども。笑

これがダニング・クルーガー効果の初心者から上級者へと成熟していく過程です。
(ベジータだと分かりやすいかも?)

ここでいうと、僕はまだ自分的には中級者と上級者の間くらいなんです。
(ここにバイアスがある可能性はありますが)
たしかに能力は上がってきてはいるが、まだまだ。っていう感じなんですね。


スタイルに関しては実際に苦手なこともあるし克服もしていきたいし、得意なことはさらに伸ばしていきたいし、これからも流動的な変化に対応するセンスやスキルも必要になるわけで。
接客とか経営や求人、節税のことまで全部含めたら全然まだまだ課題はたくさんです。
なので現在も成長途中、成熟の過程を進み続けている最中というわけなのです。
少し脱線しましたが、
【自分を過大評価している人の特徴】
・「自分は一生懸命頑張っている」と思い、評価されず不満に思っている。しかし、はたからみたらできて当然のことだったりする
(勘違い・自惚れ・承認欲求・かまってちゃん)

・自分でできることとできないことの判別がつかず、できなかった時は他人や環境のせいにする
(自己認知の甘さ・自信過剰・言い訳)
【自分を過小評価している人の特徴】
・「自分はまだ努力が足りない」と思い、仕事に対する満足度が低い。しかし、はたらかみたら十分に仕事ができていたりする
(向上心・努力家・ストイック)

・自分でできていることを認知できず、どうせ自分はダメだと決めつけて諦めてしまう
(自信のなさ・ネガティブ)
【共通すること】
・他者からのフィードバック(指摘・アドバイス・評価)を受けていない
・良くも悪くも素直に受け止められない(プライドが高い・自分を認める自信がない)
そして、この思い込みのズレが認知バイアスなんです。
この自己評価の高さですが、いわゆるプライドの高さとも比例しています。
ではプライドの高い人とはどんな人か?
基本的にプライドの高い人は「自分は優れた人間ではない」と気づかされることを恐れているので、プライドを保つために他者よりも優位に立とうと必死です。

プライドが高い人は自分に対する評価が人一倍高いため、どんなときも「自分が正しい」と思う傾向があります。
意見されることや否定されることを嫌うのはもちろん、非も認めません。
自分の正しいと思うように進み、自分の意に反することがあれば、口には出さなくてもムスッとするなどして態度に表すことも。
心のどこかでは自分が間違っていることや悪いことに気がついていても、素直に認めるとプライドが傷ついてしまうからです。

まさに究極のATフィールド全開モード。笑
まあベジータの場合は、サイヤ人の王子という育ちとサイヤ人という集団の中で実力ナンバーワンという環境がプライドの高さの要因っぽいですね。
プライドが高いと、自分が冗談を言ったり人をいじったりして笑いをとるのはよくても、自分自身が冗談やいじりの対象になるのが苦手です。
悪気のないひと言でも「下に見られている」と敏感になって機嫌が悪くなるだけでなく、真に受けて反論する光景も見られます。
勝ち負けへのこだわりや他者からの承認欲求が強いのも、プライドが高い人によく見られる傾向です。
自分が勝つことで能力の高さを見せつけて、優位に立とうとします。

学歴や職歴で勝ち負けを決めるのも好きで、自分より下の人を探して安心したり、攻撃的な態度をとったりするのも大きな特徴です。
(めんどくせぇ…)
勝つことへの執念が強いのは、負けることをおそれている心の弱さの裏返しだからです。
自己評価の高さ、プライドの高さ、実力の低さの関係ですが、
自分を主観的に過大評価・過小評価している人は他者からの客観的なフィードバックを素直に受けて謙虚に学ぶ方がベターです。
自分を知り、正しく認識し、得意なスキルを伸ばして、不足しているスキルは改善していければ、きっと良い方向に向かうはずだからです。
仕事を身につける方法は70%が仕事からと言われているそうで、仕事は仕事から学ぶことが大半なのです。
(残りの10%が研修、20%が指導)
仕事ができるハイパフォーマーたちは、あえてちょっと無理そうな仕事を獲得して、自分の能力を高めています。
楽な仕事や既にできる同じ仕事ばかりを選んでいてもスキルアップできるはずもありませんよね。
(突き詰めて専門性をさらに増大させたなら別ですが)
新しいことが出来るようになるから、そのポジションからステップアップすることができます。
そして理美容師が生きていくステージは、
ステップアップし階層が変わることでそのステージ毎に見えてくる景色も考え方も違ってきます。
マンツーマンサロンから見える景色、中規模サロン・大規模サロン・多店舗サロンから見える景色はそれぞれ違うはずだし、
理容師と美容師のステージ、
50万円スタイリストと100万円スタイリスト、200万円スタイリストのステージから見える景色も違うはずです。

コレ、めっちゃ大事なことですからね。
失敗しないように生きている人は失敗をしないかもしれないけれど、成功もしません。
成功する人は新しいことにもチャレンジして失敗もしますが、たくさん失敗してもそこを乗り越えるまで継続した先に結果的に成功しているのです。
挑戦し、成功するまでやり続けたモン勝ちなんですよ。
途中でやめたら、それまでです。
ボクサーも日々勝ち上がり続けチャンピオンに挑戦し、勝利しなければベルトは手に入らないし、
発明家のエジソンも途中で研究をやめていたら世紀の発明王と呼ばれることもなく、電球もオーディオ機器も生まれてこなかったかもしれない。
理美容師でいえば、できるようになるまでやり続ければ技術は身につくし、お客様の要望や悩みにも対応することができるようになり、提案力や営業力も増して売上も増える。
答えは簡単じゃないですか?
自分には出来ないとか、ちょっとの努力もするのが面倒だからやらないとか、
例えばですけど売上とか生産性50〜60万くらいで満足して、ヒマな営業中に遊んでたり野球中継観てたり、下を見て安心とかしてちゃダメだと思うんですよ。
まだまだやる事あるし、もっともっと出来るでしょ。
(いやマジですよ)

まあでも、売上は全てではないしそんなに頑張らなくても全然生きてはいけるんです。
楽に生きようと思えば、頑張るのをやめればいくらでも楽に生きていけます。
人生では1番大切なのって別にお金ではないと思うので。
健康とか家族とかの方が大事ですよ。
(その為にお金が必要だったりもします)
有限である時間をどこに割くかっていうことでもあります。
趣味に費やすか、家族に費やすか、仕事に費やすか。
自分はこれくらいのレベルでいいやって感じるならそれまでの話なだけですけど、
それだとサロンとスタイリストとしての進化は止まってしまってドンドン技術的にも追い抜かれて時代からも取り残されていって、

売上もそれ以上はさほど上がらずに徐々に下がっていって、そのうち微妙になっていくのはどうなのかなって思うんですよ。
サロン経営って成功ビジョンがあるように衰退ビジョンもあると思うし、それがないと断言できるようなことってないですよ。
現状維持は衰退とほぼ同じです。

マズローの欲求段階の承認欲求にもありますけど、
今の時代によくある他者から認められたいという低次欲求よりも、
自分を認めたい高次欲求ってこんなスタイリストやサロンになりたいと思う目標やイメージそのものなんですよね。
他者の評価よりも自分がこの先どう在りたいか?どうなりたいか?
それが満たされた先に本当になりたいゴールとか目標があるんです。

会社員とかだとこの欲求段階はまた少し立場も変わるんですけど、社会生活を続けていく過程そのものだと思います!
フワフワ生きている人もバリバリ生きている人も、たまに自分と仕事のあり方について見つめ直してみると未来の展望がよりハッキリと見えてくるのではないでしょうか。
理美容師のステージの変化とそこから見える景色の違いについてもそのうち記事にしたいと思います。
日々なんとなく生きる。それって最近でいうただの脳死ですよ。
ご参考にしてみてください。