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【理容師・美容師の階段】ヘアサロンの稼働率について考えてみる

【理容師・美容師の階段】ヘアサロンの稼働率について考えてみる

こんにちは

広島市安佐南区山本のヘアサロンLOG HAIRです☆

不定期で更新する「理容師・美容師の階段」シリーズは、僕がサロンをオープンしてから感じたこと等を書いていきます!

このシリーズはどちらかというと理容師さん美容師さん向けの内容です♪ 

前回のテーマは「売上・集客・リピート・単価の考え方②」

これ結構反響あったみたいですね。

今回のテーマは、

ヘアサロンの稼働率について!!

僕なりの考え方を書いていきますね!

さてさて

皆さんは自分自身の、または自サロンの稼働率について考えたことはありますか?

稼働率とは普段の営業時間において、どのくらいカット席を埋めたかのことです。

平たくいえば、どれくらい仕事してどれくらい遊んでいたかですね。笑

例えばマンツーマンサロンの場合だと、

1日の営業時間が10時間として6時間お客様を施術したなら60%、

朝から晩までビッシリ予約が埋まっていたなら100%の稼働率となります。

通常のマンツーマンサロンの場合なら、

カットの施術時間を1時間としたなら、営業時間(10時間)に最大カット10名で100%なので、1時間1名で営業中の稼働率は1時間あたり10%です。

あるいはアシスタントがいて2名体制の場合なら、

1時間に2名カットができるようになるので2倍のキャパとなり、一人当たり30分5%となり、1時間2名で1時間あたり10%になります。

最大で1日(10時間)20名の施術が可能になりますね。

もし1時間に3名のカットをこなすならば、1日の最大施術人数は最高で30名となり、1時間3名で稼働率が10%ですね。

(1か月25日営業だとすると最大750名となるので、通常サロンでもし100%を目指すのは相当な集客力と技術力とスピードが必要になりますが、時間単価15000円としたら月の個人技術売上は約375万!!)

この稼働率を1日毎、1週間毎、1か月毎、年間毎にして算出されてみたことはありますか?

もしまだ出したことがないなら、サロン単位でも個別単位でも算出してみるべきです。

要はつまり、普段どのくらい椅子をまわして仕事をしているかが数字となってよく分かるようになります。

この数字っていうのは正直なので数字が好きな人、数字に拘りたい人は算出してみるべきです。

そこには足りないものや課題などのヒントがあるはずだからです。

(分析することは大切です)

「生産性」・「客単価」・「時間単価」・「人時生産性」は結構チェックすると思うんですけど、

稼働率は「集客力」が関係しています。

兎にも角にもお客様が来店されなければ稼働するはずもないので、

この稼働率を上げるのにはまず第一に「集客」と、ある程度以上の「客数」が必要です。

ただし施術メニューによってはその客数は多くなる場合もあるし、少ない客数でも稼働率を上げることは可能です。

カット客が多くなりやすい理容室ではメンズの客数をとにかくこなすことが必要になりますが、

カラーやパーマが得意な美容室では少ない客数でも稼働率を上げやすいといえるでしょう。

その際には客単価・時間単価のバランスも大切になりますが、稼働率が高くても施術に時間がかかり過ぎてしまっていたりすると、

時間単価のバランスがくずれ売上は上がりにくくなることもあります。

丁寧な施術はもちろん当たり前ですが、時間内に施術を終わらせられる能力も必要になってきます!

タイムイズマネーですね。

稼働率をUPする為には施術スピードもやはり大切な要素になります。

そもそも平均的な稼働率って大体どのくらいなのよ?って話なんですけど、

Google調べだと、30〜40%らしいんですよ。

(30%の戸愚呂)

これ、めちゃめちゃ低い平均稼働率です。

もしヘアサロン単位がこの稼働率だと正直ヤバいです。

この稼働率のままだと潰れます。

どうにか潰れなかったとしても、ギリギリ食べていけるかどうかで生計を立てるのには厳しい数字です。

ただ、美容師一人当たりの平均稼働率だとするならあながち間違いでもないかもしれません。

仮に1か月の美容師一人当たりの技術売上の天井を100万程度とすると、技術売上30〜40万くらいが平均というデータがあるからです。

美容師一人当たりの生産性を1時間約5000円として、

1日5万円くらいとしたなら、1か月(25日営業)で125万円になります。

サロンのスタッフが2名体制なら250万、3名体制なら375万です。

広島のカット価格の平均は約4400円なので、1か月の平均生産性は110万円くらいです。

平均稼働率が30〜40%なら、技術売上の平均が大体33〜44万円になります。

これは結構リアルな数字なんです。

このくらいの売上に伸び悩むスタイリストがわりと多いという現実的な数字でして、みんながみんな独立できるわけではないということでもあるんです。

売上40万以下の美容師なら低料金サロンに流れてしまうという背景も全然あるかと思います。

ただ、個人的には通常サロンでの技術売上が最低50〜60万以上のスタイリストならお店をオープンしても戦っていける能力はあるはずだと思うので、もっと積極的に思い切っていってほしいと思います!

若者は一気に変わろうと焦るがそれは無理というもの…万里の長城とて少しずつ石を積み重ねることで初めて大陸に連なる長城となり得たのだ!

『キン肉マン』(ゆでたまご・集英社)

最近自分のこの稼働率が気になってふと算出してみたところ、

当店の1か月の平均稼働率は大体84%(月平均客数125名)、まあマンツーマンサロンなので僕個人の月平均稼働率がそうなっています。

閑散期といわれる1月・2月は77%と、まだもう少し空きキャパがあるのでせめて稼働率90%くらいまでは頑張りたいと思っています。

平均稼働率84%ということは、ざっくりいうと毎日平均1.5時間程度は空き時間ができているということになりますね。

コンプリートにはもう少しって感じですね!

めざせ稼働率100%♪

スタッフの人数体制によっても稼働率は何倍にも違ってくるので、サロン全体の稼働率&個々の稼働率をぜひ見直してみてください。

目標の立て直しの目安にもきっとしやすいと思います☆

参考にしてみてください☆